無名の誰も訪れない墓

カテゴリ：暮らし

暮らし · 18日 2月 2025

【周防大島民話】利便性に関すること2025年2月18日

周防大島にテレビが全般に普及したのは昭和39年からであった。昭和32年には受像地区にになって、町内に23台のテレビが入ってきた。昭和39年は東京オリンピックの年で、各家庭がこれを持つようになっていた。...

周防大島で野菜を育てたり、思索をする生活をしています。ほぼ畑のことしか考えなくなってきましたので、ひたすら畑のブログになります。関係ない話はサイドバーに並べます。

地家室園まで足をのばしてみた。海の見える立地に期待していたが、実際はただのパーキングエリアと公衆便所。それ以上でも以下でもない。だが、逆にその「機能性」に徹する方向で整備したほうが、地域のためになるのかもしれない――観光名所でなくても、役に立つ場所というのはある。

さて、今年はこれまでとは異なる年になりそうだ。役員や管理職のような立場での仕事がぐっと増えた。現場で動き回るよりも、誰かに教えたり全体を見たりする時間が長くなってきた。年齢的にも、そういう流れなのかもしれない。

ふと、もし今も都会に住み続けていたらどうだったろうと考える。20歳の頃から変わらない毎日、同じ種類の仕事を延々と繰り返していたかもしれない。年齢を重ねても、目の前の業務に追われ、気がつけば何も変わらない自分に落胆していたかもしれない。

ここでは、少なくとも季節が変わる。育てる作物が変わる。自分の立ち位置も、少しずつ変わっていく。百姓という生き方のなかに、時間の流れと、変化と、再出発がある。