エリア外入
5月のような陽気。少し体を動かすと汗が滲むようになってきた。個人的には、このぐらいの気温が一番農作業に向いている。6月以降になると蒸し暑さで体力を奪われ、熱中症の心配もしなくてはならないし、3月以前は寒さがこたえて作業の足が重くなる。今がちょうどいい。
今日は、午前中にコメリへ牛糞堆肥を買いに出かけた。10袋を軽トラに積み込み、畑へ運ぶ。こういう単純な作業も、農業の一部として組み込まれている。午後は、第7圃場の耕うんに時間を費やした。ここはまだ手をつけたばかりの圃場で、土の状態も未知数だ。先行して試しに3月13日に小松菜と山東菜の種を撒いてみたが、無事に発芽している。土の具合は悪くなさそうだ。
明日には、3月20日に種をまいた大根もひょっこり顔を出すころだろう。新しい畑が育っていくのを見守るのは、いつだって楽しみだ。
とはいえ、こうして毎日畑に出ていても、何も儲からない。それでも、長井勝一氏の言葉を思い出す。
「楽しい思い出ねえ、うーん、浮かんできませんね。命を削るようにしてかかれた作品なのに、お金が出せなくて、悪いなあ、つらいなあってことばかりで。
貧しかったけど、心は貧しくなかったよなぁ。漫画が好きだ、描きたいという人が集まってきた。それでいて、人まねなんかしたくない人ばかりでなぁ。」
農業も同じだ。儲からなくても、土を耕し、種を蒔き、芽が出るのを待つ日々には、確かな充実感がある。金にならないからといって、すべてが無意味なわけではない。
自然農だ、慣行農法だ、オーガニックだといろんな農法にこだわる人がいる。私も特にこれらのま人たちまねをせず、己のやり方で畑と向き合う。それは「ふるとさとの野菜」「じいちゃんが送ってくる野菜」だ。そんな暮らしが、ここにはある。


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