エリア外入
第一圃場
冬の名残を風が運びながらも、土の中にはすでに春の足音が響いている。今日も冷たい風が吹くものの、冬は確かに過ぎ去り、畑は新たな季節を迎える準備を整えている。
第二圃場では、春大根の種をまく。大地に触れるたび、指先から生命の鼓動が伝わってくるようだ。ふと、先日まいた二十日大根、ほうれん草、小松菜の様子を見に行くと、すでに発芽の兆しを見せていた。日ごとに暖かくなる春の陽射しを受けて、明日には一斉に芽吹くだろう。その姿は、まるで長い眠りから覚めるような穏やかな歓喜に満ちている。
しかし、3月上旬にまいた水菜だけが、まだ沈黙を守ったままだ。土をそっとかき分けてみても、その気配は感じられない。どうやら、古い種を使ってしまったようだ。同じアブラナ科の二十日大根や小松菜が元気よく発芽していることを思えば、新しい種をまけばきっと発芽するはず。種の新しさは、命の力そのものだ。

第七圃場
第七圃場へと足を運び、春大根の種を一畝にまいた。種まきを終えた後は、キャベツやブロッコリーの畝づくりに取りかかる。鍬をふるい、土をならしながら、頭の中にはすでに青々とした葉を広げる苗たちの姿が浮かぶ。
第八圃場
午後から第八圃場へ向かい、昨日まいた小松菜の種に続いて、ほうれん草と春菊の種を土に託した。アブラナ科の小松菜、キク科の春菊、ヒユ科のほうれん草——三者三様、それぞれ異なる植物の命が同じ畑で静かに芽吹きを待つ。
この先、気温が上がれば、一番に顔を出すのはおそらくアブラナ科の小松菜だろう。次いで、慎重に成長するキク科の春菊、そして最後に、発芽に時間のかかるヒユ科のほうれん草が土を押し上げるはずだ。
どの種が一番に春を告げるのか——自然が織りなす小さな競争に、心を躍らせながら畑を後にした。

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